⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2021年5月15日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは! 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第83弾として、 第7回セミナーで講師を担当された 徳田幸雄先生から頂いたメッセージ をご紹介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  徳田 幸雄 先生 ●テーマ 統計データと家庭教育 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ある主張や意見を述べる際に、数字を 根拠にするとそれなりに説得力を持ち ます。数字そのものは嘘をつきません し、ある程度の客観性も確保されるか らです。 そこで、数字や数値を使って「家庭教 育」の面で何か言えないかと思いあれ これ公的な統計資料を漁ってみました。 幸いにして、日本では国勢調査をはじ め厚生労働省などから質の高い様々な データが公表されています。これらの 豊富なデータをもとにして、家庭に関 わると思われる様々な事象に対して 「相関係数」を算出してみることにし ました。 この「相関係数」(以下rと表記しま す)とは、ある二つの事象の間にある 関連性を数値で表したもので、社会科 学系の研究論文でもよく見かけます。 これを手動で計算しようとするとかな り労力がかかります。ただ、有り難い ことにエクセルの関数を使えば簡単に 算出することが出来ます。 r値のざっくりとした評価は次の通り です。    r≦-0.7 強い負の相関あり -0.7<r≦-0.5 負の相関あり -0.5<r≦-0.3 弱い負の相関あり -0.3<r≦ 0.3 相関ほぼなし 0.3<r≦ 0.5 弱い正の相関あり 0.5<r≦ 0.7 正の相関あり 0.7<r    強い正の相関あり 今回、私がさしあたり注目したのは 「婚姻率」「離婚率」「出生率」 です。 これら三つの要素と、相関関係があり そうな項目たとえば「失業率」や「給 与」をはじめ「経済」(食費、娯楽費 、教育費など)や「時間」(労働、睡 眠、育児、介護、娯楽など)といった 項目との相関係数を手当たり次第に計 算してみました。 (今回用いたのはいずれも2016年のデ ータです) その試みた組み合わせは200近くに及 びます。 中には「婚姻率」と「離婚率」 (r=0.63)という考えてみれば当 たり前のものや、 「離婚率」と「失業率」(r=0.56) 「婚姻率」と「給与」(r=0.62) と妙にリアルな現実を表しているもの もあり興味深かったです。 そのなかで最も相関係数の値が大きか ったのは、意外にも「離婚率」と「全 国学力調査の中学校・国語Aの点数」 の組み合わせで、なんとr=-0.73に もなりました。 このことはつまり、「離婚率の高さ」 と「中学生の国語の成績の悪さ」との 間に強い相関関係があることを示唆し ています。不思議と、このことは小学 生の成績には当てはまりませんでした。 確かに、ここから一気に一般論に飛躍 させることには慎重になるべきです。 しかし、どうやら夫婦関係が子供の学 力に少なからず影響を与えるというこ とは言えそうです。子供の国語力が夫 婦関係に影響を与えているとは考えに くいですので。夫婦の絆が子供の学力 に与える影響は思いの外大きいのかも しれません。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆     次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 次回のセミナーは今回実施したものと 同様にZoomを使用したオンライン(Web) 参加形式での開催を予定しております。 日程や内容等が決まりましたら、当メ ルマガ及びホームページにて告知致し ます。 ☆★−−−−−−−−★☆     編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 皆様こんにちは 5月も半ばを迎え、背広で日中外を 歩くとじんわりと汗をかく季節とな りました。 職場によってはそろそろクールビズ も始まる頃ですね。 汗をかいた状態でのマスク着用は不 快指数も高くなりがちですが、頑張 って参りましょう。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆