⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2023年8月1日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第136弾として 専門学校の講師をされている横田広 先生から頂いたメッセージをご紹介 致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  横田 広 先生 ●テーマ NHK7月11日放送 クローズアップ現代  その「一言」が将来を変える!?最新研究・言葉のリスクと可能性を見て ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆  先日NHKで、しつけや教育のつも りで口にする言葉。使い方を誤ると脳 の発達など、子どもの将来に大きな影 響を与えるおそれがあることが研究で わかってきたとの放送を興味深く見ま した。 「お前なんか生まれてこなければよかった」 「兄はできたのにお前はだめなやつ」  学業や部活で成果を出すことを強要 するといった過度なプレッシャーを与 える態度。  これらの「不適切な言動」は、「身 体的な暴力」や「ネグレスト」と同じ くらい”集中できない””いしめをす る”などの問題行動を増やす傾向が見 られるというのです。  さらには、「不適切な言動」を受け た子どもたちだけに”他人を思いやる 行動をとる頻度の低下”が認められた という衝撃的な内容でした。  脳の発達を研究している精神科医は、 脳は各領域が連携し合う「ネットワー ク機能」を持つため、一部に異常が出 ても補い合うことで正常な状態を維持 することができるが、「言葉の暴力」 を受けた人はこの能力が大きく低下し、 精神的なストレスに対して、脆弱な状 態になり、精神疾患とかにつながる可 能性があると言っていました。さらに 「言葉の暴力」の影響を最も受けるの は16歳から18歳であるとのことです。  これらの原因として、小児精神科医 の話では、親子関係、”人間関係”が 重要であることをあげていました。親 の余裕のさな、たとえば一人親家庭が 多かったり、夫婦で働かないと経済的 に成り立たないという家庭が増えてい る点、「いい子に育てなきゃ」「それ から勉強もよくさせなきゃ」というこ とで、子どもを追い詰めてしまうこと も結構見られるというのです。そうし て余裕のない親から子どもに対してき つい言葉・態度をすることがあるとい うわけです。それ以外に子どもの側に も懸念される状況があり、それは、 「保護因子(逃げ場)」が減っている ということでした。  東京医科大学が小学校およそ3000人 に行った大規模調査で、親以外の大人 の存在が保護因子として有効であると いう結果がでたそうです。具体的には、 「尊敬できる人」だったり「ローモデ ルになる人」「大切に思ってくれるよ うな支援的な人」が挙げられますが、 こういった存在が今減っているという のです。親時代か孤立していることも 多い中で、そのような場合、子どもも 孤立して、地域の方々との接触やおじ いちゃんおばあちゃん、親戚の方との 連携も少なくなってるとの話しでした。  番組の中盤では、どうすれば親子関 係が改善されるかということに対し、 この番組ではカナダの児童心理学者と 国際NGOが共同で開発し、世界30 か国以上に広がる「ポジティブ・ディ シプリン」を紹介していました。この プログラムの対象となるのは、18才ま での子どもを育てる全ての人。たたく ことも、どなることもなく、しつける ための”考え方”を学ぶプログラムと のこと。考え方のポイントは「安全」 と「安心」、そして「情報とサポート」。 プログラムは全体で18時間、参加者は 学び合う中で、それぞれの家庭に合っ た子どもとの接し方を見いだしていく というものでした。  前述の小児精神科医は、「保護因子」 は子どもだけでなく、親に対しても重 要で、親に対しても「あなたの存在は 大切」ということを伝える人が必要だ と話していました。親も子どものこと を学べたり、同じ年ごろの子どもを持 ったお母さんたちと一緒につきあいが できたり、それから相談にものってく れる場があるといいと言っていました。  子どもと接する上で心がけることは、 子どもが辛い時に親は支えてくれるだ ろうと思えることが重要であり、その ためにも親は、子どもが今不安かな、 泣いているな、といったサインに気づ き、そして共感してあげることが重要 なんだと話されていました。ただ、こ の「気づいて共感してあげること」は 完璧でなくてもいい、3割で十分なん だという話もありました。  更には子どもがつらい時には親は支 えてくれるだろうと子どもが感じるこ とが重要だと言います。そのためにも 親は、子どもは今不安かな、泣いてい るな、といったサインにまず気付づく。 そして共感してあげることが重要だと いうことでした。  また親が叱っても叱っても子どもが 良くならないという時に、やはり子ど もが悪いことをした時、その行為はい けない、でもそれをしちゃったプロセ スは受けとめてあげながら今度はどう したらそれを防げるかを一緒に考えて あげる。それが必要であり、跳べない ハードルをいっぱい跳ばそうと思って も無理なので、跳べるハードルを作っ てあげてそれを褒めてあげることも必 要なこととも言っていました。子ども と楽しむ気持ちを共有してして、お互 い楽しかったね、良かったねと言い合 える関係、同じものを見ながら「やっ たね」ということを親子で共有する、 それがとても大切だという話をしてい ました。  改めて、言葉の重要性、特に親子間 での人間関係が重要であることを実感 する放送内容でした。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 次回のセミナーは10月1日(日)に 開催する予定です。 詳細な内容等決まりましたら、当メル マガ及びホームページにて告知致しま す。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ いよいよ東北地方も梅雨明けし、連日 危険な暑さが続いています。 国連のアントニオ・グテーレス事務総 長は「地球は沸騰化の時代」に入った と述べ、「温暖化」という言葉では表 現しきれない現在の状況に警鐘を鳴ら した格好になりました。 日中はもちろん夜間でも適切にエアコ ン等を使用し、体調管理をしていきま しょう。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆