⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2023年11月1日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第142弾として 専門学校の講師をされている横田広 先生から頂いたメッセージをご紹介 致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  横田 広 先生 ●テーマ 「発達障害」と間違われる子どもたちを読んで ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆  最近、とても興味深い本を読みまし たのでその内容を紹介いたします。 著者は脳科学の研究をしながら、小児 科医として発達障害が疑われる子ども の診療も行っている成田菜緒子先生で す。  もしかすると学校や園で悩みを抱え るお子さんの多くは、「発達障害」で はなく、発達障害もどきかもしれない」 というのが、今の私がたどり着いた結 論です。この「 発達障害もどき」とは 一体何なのか、そして、発達障害もど きから抜け出す具体的な方法を 解説す るのが本書です。という書き出しから この本は始まります。  成田先生は、脳が育つ順番として、 1からだの脳(呼吸・体温調整など生 きるのに欠かせない機能を担う) 2.おりこうさん脳(言葉・計算能力、 手指を動かす力など勉強やスポーツに 関わる) 3.こころの脳(想像力を働かせる、 判断するなど、「人らしい能力」を司 どる。 とあげており、発達障害もどきを改善 するということは、すなわちこの順番 に「子どもの脳育て」をしていくこと と述べています。 生活の中で五感に繰り返し刺激を入れ て脳を発達させ、自然界で生き延びる 力を獲得するのが大切で、この原始的 な脳が発達していないと、言語も、感 情制御も社会性も獲得できない。生活 リズムが乱れ電子機器を多用すると、 原始的な脳の発達が遅れ、脳機能のバ ランスが崩れるため、発達障害と同じ ような行動を見せるのだというのです。 すなわち脳の土台となる1.からだの 脳ができていないと、2.おりこうさ んの脳が育つことができず、同様に 3.こころの脳もうまく育たないこと が研究でわかっているといいいます。 では、何をすれば良いのかというと、 「生活の改善」です。生活リズムが改 善し、睡眠がしっかりとれるようにな ると、子どもの気になる言動は改善す るのだそうです。 先生によると生活リズムを整えるポイ ントは次の3つです。 1.朝日を浴びる 2.十分に寝る 3.規則正しい時間に食べる そのために子どもの生活を改善するに は、まずはお手本として「親の生活改 善」から始めなくてはなりません。 また、親子のコミュニケーション不足 が発達障害もどきにつながることが少 なくないと成田先生は説きます。 叱るのをやめるとうまくいくとも言っ ています。 先生は睡眠の重要性を強調しています が、早寝より早起き、朝7時に起きる ことが重要だと言っています。 親が最初になすべきことは、子どもが この世を生き延びるための脳=からだ の脳をつくること。 一言でいうと「寝る、食べる、逃げる」 というスキルを身に着けさせる。 そして自分のことをわかっていて、そ れをもとに判断・行動できることが社 会を活きていく上で、非常に大事な力 だと言います。 自己肯定感が重要とよく言われますが、 「自分なりにできていること」が自分 でわかっていれば、自分を愛し、信じ ることができ、自己肯定感も上がって いきます。 更に子どもにありがとうと言われる経 験をたくさんさせて下さい。と先生は 言います。子どもに役割を与え、この 役割と人からもらう感謝が、子どもの 自己肯定感を底上げしていくというの です。「ごめんなさい」使ったコミュ ニケーションも教える必要があると言 います。子育てで大事なことは、コミ ュニケーションを用いて社会の中で生 きていくすべ、必要なものを手に入れ る方法を子どもに教えることなのです。 親の一番の仕事は「子どもを信頼する こと」、そして「まわりに頼る姿を見 せること」「困ったときは誰かに相談 すればいい」と子どもが学んでいくの が重要だというのです。 全て当たり前のことなのですが、当た り前のことがきちんとできていないの で発達障害もどきが増えている。とて も考えさせられる一冊でした。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 次回のセミナーは現在企画中です。 日程や内容等が決まりましたら、当メ ルマガ及びホームページにて告知致し ます。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 早いもので11月となり、今年もあと 2カ月を残すのみとなりました。 紅葉も里までおりて来て、身近な木々 も色づき始め、なぜかサトウハチロー の「ちいさい秋みつけた」のフレーズ が頭の中をヘビーローテーションして しまう今日この頃です。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆