⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2024年8月1日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第160弾として 精神科医・臨床心理士であり当杜の 家せんだい代表である石井洋先生か ら頂いたメッセージをご紹介致しま す。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  石井 洋 先生 ●テーマ 「7月21日家庭教育セミナー:正解は子どもの数だけある」 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 令和6年7月21日に「正解は子どもの数 だけある」というタイトルのオンライ ン講演会を開催しました。講師は茨城 サドベリースクール代表理事をつとめ ていらっしゃる田中邦東先生。 サドベリースクールとは不登校の児童 を対象としたフリースクールの一種で すがアメリカのボストンにあるサドベ リー・バレー・スクールの理念に共感 した世界中の学校の総称です。 子どもは本来から好奇心をもっている ため学ぶべきことは自然と自分で身に つけていくという考えにもとづき、一 般的な学校のような学習カリキュラム やクラス分けもなく、学校のルールや 方針も生徒と学校スタッフが決めてい くという独特なものです。 今回の田中先生のお話は日本の教育の 現状と課題からはじまり教育は本来ど うあるべきかという内容が中心でした。 現在日本では不登校の生徒数は30万人 にのぼります。その原因は無気力や不 安にあるとされています。そしてその 原因として考えられることとして周囲 の人間からの否定的な言葉の問題があ るのではないか?「なんでこんなこと もできないの?」「いいから黙ってや りなさい。」「やる資格ないよ。」な どの言葉はわたしたちも子どもや後輩 にたいして使ってしまいがちです。そ の結果、子どもは「自分は何をやって も無駄だ。」「がんばっても意味がな い。」「どうせ無理。」「どうせまた 失敗する。」「自分にはどうにもでき ない。」などの否定的な考え、思考特 性ができあがる。田中先生はそれを学 習性無力感と表現されていました。学 習性無力感は社会的学習により他者に 伝播する。なぜそんなに責めるのか? 日本の自殺者数は毎年2万人といわれ ているが不審死を含めれば10万人ほど いることが推定される。児童生徒の自 殺者は514人、これはG7でトップ。 子どもを主語にした学びへの転換がさ けばれているがそれはどのようなもの か?現在の学校教育は外発的動機づけ による合目的指導構造である。つまり その子の意向に関わらずすでに決めら れた目的にむけて外側から強制される もの。それは子どものしあわせにつな がっているのだろうか?人生やしあわ せに正解はあるのだろうか?子どもの 命や人としての尊厳よりも大切な目的 はあるのだろうか? ハーバード大学の長期的な心理学研究 では人間のしあわせは地位や名誉や財 産ではなく「あたたかな人間関係」に あることが知られている。教師は子ど もを自分の「大切な人」にして、その 子の生命という素晴らしい価値と出会 えた感動を表現することが必要である。 結果を承認する以上に存在を承認する。 茨城サドベリースクールでは毎日子ど もたちと1時間以上話しあう。そして 学びに対する選択や民主的運営をおこ なっている。田中先生の熱い思いは地 域の公教育の先生方にもつたわって変 化がみえはじめているとのこと。21世 紀にはいって四半世紀になりますが20 世紀のふるい教育にたいする考え方を 転換しなければならないのかもしれな いと思わされました。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 次回のセミナーは現在企画中です。 日程や内容等が決まりましたら、当メ ルマガ及びホームページにて告知致し ます。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 東北南部もようやく梅雨明けが宣言さ れ、本格的な夏が到来しました。 先日から開催されているパリオリンピ ックでは連日熱戦が繰り広げられ、日 本の選手達も柔道・体操・スケートボ ード・フェンシングで金メダルを獲得 するなど素晴らしい活躍を見せていま す。 私たちもそんな選手達の活躍からパワ ーをもらいながら、日々の生活を頑張 って行きたいですね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆