⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2024年11月16日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第167弾として 個別学習塾を経営されている田代光 良先生から頂いたメッセージをご紹 介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  田代 光良 先生 ●テーマ 「米百俵」の教訓 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 「国家百年の計は教育にあり」という 言葉があります。人材育成こそ国家の 要であり、100年後の日本を支える人材 を作るために長期的視点で人を育てる ことの大切さを説いた言葉です。 日本の歴史には、教育に関する教訓話 が多くあります。 その一つ、「米百俵」の教訓を紹介し ます。小泉純一郎首相(当時)が所信 表明演説で引用して、2001年の流行語 大賞にも選ばれました。 幕末の時代、戊辰戦争に敗れ焼け野原 になった長岡藩は、財政の六割を失っ て窮乏し、その日の食にも困る有様で した。その窮乏を見かねた支藩の三根 山藩が見舞いとして「米百俵」を送っ てくれました。これでしばらく食える と言って皆喜びましたが、当時の藩の 大参事(家老)の小林虎三郎は、その 米を売って学校を作ると言い出しまし た。 この人は、佐久間象山から吉田松陰と 併せて「二虎」と称され、「事を天下 に為すものは吉田松陰、我が子の教育 を託すものは小林虎三郎」と言われた ほど、教育に信念を持った人物でした。 「興学私議」という教育論を著し、そ の中で「教養を広めて人材を育する」 という考えを述べています。敗戦後、 文武総督に推挙されたとき、見渡す限 りの焼け野原の中で、 「時勢に遅れないよう、時代の要請に こたえられる学問や芸術を教え、優れ た人材を育成しよう」 をいう理想を掲げ、その実現に動き出 していました。 米を売るということに皆殺気立って反 対しましたが、虎三郎は、 「この米を一日か二日で食いつぶして 何が残るのだ。国が興るのも、町が栄 えるのもことごとく人にある。食えな いからこそ、学校を建てて人材を育て るのだ」 「百俵の米も、食えばたちまちなくな るが、教育にあてれば明日の一万、百 万俵になる」 「俺は人物を作る。その日暮らしでは 長岡は立ち上がれないぞ。人物を作っ て長岡を復興させる。新しい日本を立 ち上がらせるのだ」 と言って、反対を押し切り、米百俵を 売った資金で「国漢学校」を開学した のです。 その学校は洋学局、医学局も設置され、 藩士の子弟だけでなく、町民や農民の 子供も入学が許可されました。そこで は、小林虎太郎の教育方針が貫かれ、 生徒一人一人の才能を伸ばし、情操を 高める教育がなされました。 この後進の学校から、連合艦隊司令長 官の山本五十六(やって見せ、言って 聞かせて、させてみて、褒めてやらね ば人は動かじ、の言葉が有名。リーダ ーシップ研修等経営者や指導者の格言 として知られている)、明治憲法を起 草した渡邊廉吉、日本初の解剖学教授 の小金井良精、東京帝国大学総長の小 野塚喜平次、司法大臣の小原直等、長 岡藩だけでなく、近代日本の発展の礎 となる多くの人材が輩出されました。 奥羽越列藩同盟に加盟し、敗れた旧幕 府軍の長岡出身の人が藩閥政治の中、 出世するのは不利だったと思われます が、その力量は他が認めざるを得ない ものがあったのでしょう。その他、画 家の小山正太郎、詩人の堀口大学等も 輩出されました。 昭和20年8月1日、長岡は空襲によって ふたたび焼け野原になりました。しか し、長岡の人々は不屈の精神と自立心 で復興に取り組み、全国の戦災都市の 中でもトップの早さで、復興都市計画 事業の完工式を行いました。この時の 人々の行動指針としたのも、「人づく りは街づくり」として受け継がれてき た米百俵の精神だったのです。 この話は1620年メイフラワー号に乗っ て多くの犠牲者を出しながらもアメリ カ大陸に渡り最初に教会を建てたピル グリムフアーザーズに通じます。 教育には時間がかかりますが、未来の ために最も力を入れなければなりませ んね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 【開催内容】第18回講演会 ・テーマ: 「えっ!こんなこともできちゃうの? 生成AIの可能性と問題点」  〜生成AIを動かしてその可能性を探ってみよう〜 ・日 時:2024年12月8日14:00〜16:00 ・場 所:仙台市民会館トークネットホール      1F第2会議室 ・定 員:40人 ※参加の際はマスクの着用をお願い   致します。 ・講 師:栗林 稔 先生  東北大学 データ駆動科学  AI教育研究センター 教授 【内容】 巷で話題の生成AI。 現在、生成AIは既にさまざまな場面 で幅広く活用されはじめています。 気が付かない内に利用が進む生成AI ですが、大学の教育現場で教鞭をと る栗林先生に実例を交えながら解説 をして頂き、その可能性と社会的な 課題について、皆で考えてみます。 ※講演会の後、質疑応答・座談会があります。 【参加申し込み方法】 参加をご希望される方は、当杜の家せ んだいのメールアドレス(下記)まで必 要事項をご記入の上ご連絡頂くか、ご 紹介者を通じてお申込み下さい。 ●事務局 e-mail:morinoiesendai@gmail.com  ●必要事項(メールにご記入頂く内容) ・件名:「講演会参加希望」      とご記入下さい。 ・お名前(フリガナ)(必須) ・メールアドレス(必須) ・電話(FAX)(任意) ※複数名参加を希望される場合は、参  加人数も併せてご記入下さい。  追って当事務局より参加可否のご連  絡を差し上げます。 【ご注意】 ●参加希望者多数の場合、会場の収容 人数の都合でご希望に沿えない場合も ございます。予めご了承願います。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 落ち葉が風に吹かれて乾いた音を立て るようになった今日この頃。 20年程前には、子供達が通っていた 仙台市内の小学校の校庭で「焼き芋作 りの会」が催され、サツマイモをアル ミホイルで包んで落ち葉焚きの中に入 れ、皆でわいわい賑わいながらおいし い焼き芋を作った事が思い出されます。 落ち葉を見るとなぜかお芋の味を思い 出してしまうのは、こんな体験があっ たからなんでしょうね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆