⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2024年12月1日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第168弾として 第7回セミナーで講師を担当された 徳田幸雄先生から頂いたメッセージ をご紹介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  徳田 幸雄 先生 ●テーマ 「家庭」(かてい)の誕生 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 「家庭」という言葉を、私たちは当た り前のように使っています。しかし、 研究者の悪い癖で、この言葉の成り立 ちが気になって少し調べてみました。 すると、意外なことがいろいろと分か りましたので、その一端をご報告しま す。 この語の初出文献は、道元が著した 『典座教訓』という書物だそうです。 ただし本書は、禅寺における食事の作 法や心構えを説いた書物なので、私た ちが普段用いる「家庭」とは違う意味 で使われていると思われます。ちなみ に曹洞宗の本山・永平寺の山門には 「家庭厳峻 不容陸老従真門入」(か ていげんしゅん りくろうのしんもん よりいるをゆるさず、「永平寺の修行 は厳しい、どんな偉い人でも真に発心 した者でなければこの門から入ること はできない」の意)という聯(れん) が掲げられています。ここでいう「家 庭」とは、永平寺での厳しい修行の場 を指し、もちろん私たちが考えるよう な家族が憩う場という意味ではありま せん。 では、私たちが使うような意味で「家 庭」という語が定着したのは、いつ頃 だったのでしょうか?意外なことに、 それは思ったより最近のことでした。 例えば、明治時代の英和辞書(『新訳 英和辞書』三省堂、明治35年)で homeを引いてみると、「1)家、宅、自 宅、生家、2)自国、本国、故郷、3)住 所」とあり、「家庭」という訳語は見 当たりません。また明治時代の日本初 の近代的国語辞典とされる『言海』で は、「家庭」には、「かてい」ではな く、なんと「やにわ」という読み方が 付されています。つまり明治時代には 「家庭」(かてい)という言葉は、辞 書にさえ採用されておらず、一般に普 及しているとは言い難いマイナーな言 葉だったのです。ちなみに、和英辞書 においてHomeという英単語に「家庭」 という訳語がつけられ、国語辞典で 「家庭」(かてい)という見出し語が 採用されるのは、大正時代になってか らです。 それでは、「家庭」(かてい)を一家 団欒の場として使い始めたのは誰なの でしょうか?菅見の及ぶ範囲でいうと、 それは福沢諭吉だったようです。 「家庭」が辞書に掲載されるようにな るずっと前に、福沢は『家庭叢談』 (かていそうだん)という雑誌を明治 9年から10年にかけて発行しました。 そこでは、「一家は習慣の学校なり、 父母は習慣の教師なり」と述べられ、 家庭での団欒が子供たちの成長に与え る影響が指摘されるだけでなく、家庭 が果たす社会的責任についても言及さ れ、家庭教育の啓蒙が目指されていま した。福沢諭吉によって説かれた一夫 一婦の近代的家庭観こそが、近代日本 の発展と繁栄を支えた土台だったと言 えるかもしれません。この福沢の家庭 観については、別の機会に掘り下げて みたいと思います。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 【開催内容】第18回講演会 ・テーマ: 「えっ!こんなこともできちゃうの? 生成AIの可能性と問題点」  〜生成AIを動かしてその可能性を探ってみよう〜 ・日 時:2024年12月8日14:00〜16:00 ・場 所:仙台市民会館トークネットホール      1F第2会議室 ・定 員:40人 ※参加の際はマスクの着用をお願い   致します。 ・講 師:栗林 稔 先生  東北大学 データ駆動科学  AI教育研究センター 教授 【内容】 巷で話題の生成AI。 現在、生成AIは既にさまざまな場面 で幅広く活用されはじめています。 気が付かない内に利用が進む生成AI ですが、大学の教育現場で教鞭をと る栗林先生に実例を交えながら解説 をして頂き、その可能性と社会的な 課題について、皆で考えてみます。 ※講演会の後、質疑応答・座談会があります。 【参加申し込み方法】 参加をご希望される方は、当杜の家せ んだいのメールアドレス(下記)まで必 要事項をご記入の上ご連絡頂くか、ご 紹介者を通じてお申込み下さい。 ●事務局 e-mail:morinoiesendai@gmail.com  ●必要事項(メールにご記入頂く内容) ・件名:「講演会参加希望」      とご記入下さい。 ・お名前(フリガナ)(必須) ・メールアドレス(必須) ・電話(FAX)(任意) ※複数名参加を希望される場合は、参  加人数も併せてご記入下さい。  追って当事務局より参加可否のご連  絡を差し上げます。 【ご注意】 ●参加希望者多数の場合、会場の収容 人数の都合でご希望に沿えない場合も ございます。予めご了承願います。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 大気が澄んで夜空に星が鮮やかに見え る季節となりました。 星空観察には最適な季節ですね。 ひときわ明るくて目立つ星を探すと、 「冬の大三角形」といわれる三つの星 を探す事が出来ます。 これは3つの明るい星を線で結んでつ くる空の三角形のことで、オリオン座 のベテルギウス、おおいぬ座のシリウ ス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと出 来上がります。 ここ仙台でも見る事が出来ますので、 子どもたちと一緒に探してみるのも良 いですね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆