⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*  仙台市家庭教育支援チーム    杜の家せんだい   ★☆ メルマガ ☆★   2025年3月1日号 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒* 杜の家せんだいメルマガ会員の皆様 こんにちは。 今回のメルマガは「家庭教育ワンポ イントアドバイス」第174弾として 個別学習塾を経営されている田代光 良先生から頂いたメッセージをご紹 介致します。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 《家庭教育ワンポイントアドバイス》 ●メッセージ  田代 光良 先生 ●テーマ 「ダーウィンの呪い」を読んで ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 進化を進歩とのみ捉え、生存闘争と適 者生存の観点から、ダーウィンの言葉 として企業経営者や政治家などが大好 きな言葉があります。 「最も強いものが生き残るのではない、 最も賢いものが生き残るのでもない。 唯一生き残るのは変化できる者である」 です。これによって、改革や、自助努 力の必要性を訴えます。これは、ある 経営学者が「種の起源」からの引用で あると論文に記したことが始まりとな っています。 そもそもダーウィンは、生物進化は一 定方向への変化を意味しない、として いました。例えば深海魚の目が見えな くなるなど、退化も進化、進化は進歩 や発展とイコールとはしていませんで した。ランダムに生起したわずかな変 異でもそれが有益ならば、生き残れる 可能性が高くなり保存される、 いわゆる 「自然選択」という考え方 でした。生き残るために努力したわけ ではなく、たまたま変化した方向性が 生き残るのに適していたということで す。 しかしその考え方が、弱い者、愚かな 者が排除され、強い者、賢い者だけが 生き残る、という「適者生存」という 考え方に変化していきました。もとも とダーウィンは「適者生存」という言 葉は使っていませんでした。それが人 間社会にも適応され、人種差別、富裕 層の特権、植民地支配などの正当化に 用いられるようになりました。 さらには、「自然選択」が緩やかであ ったり、出来なかったりした場合、自 然ではなく人間が介入すべし、という 考え方になり、出生率の高い下層階級、 貧困層、また障がい者が増えると国民 全体の質の低下になる、無能な者であ ふれるのを防ぐとして、1921年米国の 強制不妊プログラムが合憲とされ、そ れをナチスドイツが真似をしました。 日本でも1948年優生保護法が制定され、 強制的に不妊手術がされましたが、よ うやく2023年憲法違反として国家が謝 罪、補償するようになりました。 これを読んで、親の視点の欠如に気付 きました。そして、かつて読んだある お母さんの新聞投稿を思い出しました。 要約は以下の通りです。「子供が生ま れたら重度の障がい者だった。なぜ自 分に、と考えたし、一生誰かに世話さ れないと生きていけないのなら、いっ そのこと一緒に死のうとも考えた。 何も出来ない子供のだけど、ある時、 この子には全く価値がないのかと考え た。必死に考えて得た答えは、こんな 子供でも必死に生きる姿を見せれば、 五体満足の人達が産んでくれた親に感 謝し、自分の体を大切にできるように なるだろう、と。そういう価値のある 子供を育てさせるのに、神様は誰に託 すのか?一緒に死のうと考える弱い親 なのか、それでも頑張る強い親なのか? 自分は後者と神様が認めてくれたんだ から、この子を感謝して育てる」 どんな子供にも等しく価値がある、と 信じるのが親です。ましてや、足りな ければ助け合う、補い合う、支えあう 心を持っているのが人間です。皆がそ ういう気持ちを持てれば優しい社会に なりますね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆   次回講演会のご案内    ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ 次回のセミナーは現在企画中です。 日程や内容等が決まりましたら、当メ ルマガ及びホームページにて告知致し ます。 ☆★−−−−−−−−★☆   編集後記 ☆★−−−−−−−−★☆ 皆さまこんにちは 河川敷の緑地帯ではウグイスが鳴き始 め、春の訪れを告げている今日この頃。 「三寒四温」と言われるように、季節 の変わり目で日々の気温が周期的に変 わりやすくなっています。 出かける際はコートを羽織るかどうか 悩ましいですね。 ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆ ☆ ☆仙台市家庭教育支援チーム ☆ 杜の家せんだい ☆ http://morinoie.html.xdomain.jp ☆ ☆事務局 e-mail ☆ morinoiesendai@gmail.com ☆ ☆メルマガ登録/解除 ☆ http://www.mag2.com/m/0001681019.html ☆ ☆★−−−−−−−−−−−−−★☆